注文住宅!窓の種類を知って、打ち合わせをスムーズにしよう!
今、貴方の目の前にあるその窓も、きちんと理由があってその場所についています。
どんな窓をどんな場所につけるとよいのか?少しでも参考になれば幸いです。
~窓の種類~
- 縦すべり窓
- 横すべり窓
- FIX窓
- 引違い窓
- ルーバー窓
- 上げ下げ窓
- 内倒し窓
- 開き窓
①縦すべり窓
縦すべり窓(写真:YKK AP)
■窓の縦方向の片側を軸として回転するように開閉する窓で、ドアのように開きます。
■家の風通しをよくしたいときに活躍する窓。正面からの風なら引違い窓でも変わりなく取り込めますが、正面以外からの風も受け止めてくれるのが縦すべり窓です。開けた窓が外の風を受け止めて室内に取り込んでくれます。
■マンションやアパートの真ん中の部屋で、引違い窓ばかりだと全然風が入ってこない!ということがあります。縦すべり窓を上手に使って風を取り込みましょう。
■すきまが少ないので、気密性も高く、性能のよい家にはよく使われています。
②横すべり窓
横すべり窓(写真:YKK AP)
■窓の横方向の上側を軸として開閉する窓
■洗面所やお風呂など、水回りで使われることが多い窓です。
■窓の上が固定されて下を開く仕組みなので、雨が降り込みにくい窓です。窓を開けたい角度が自由に調節できるので、お風呂でも外からのぞかれずに空気の入れ替えができます。
■洗面所など、換気のために開けっ放しにしておきたい場所に便利な窓。
■洋室には、2連で使うととっても簡単にオシャレにできます。
■縦すべり窓と同じくすきまが少ないので、気密性も高く、性能のよい家にはよく使われています。
③FIX窓(はめごろし窓)
FIX窓(はめごろし窓)(写真:YKK AP)
■主に光を取り込むため、または外の景色を見るために使う窓です。
■窓枠にガラスが固定されていて開閉する機能がないので、窓枠をかなり細くつくることができます。そのため、スッキリした窓になります。円形などデザインや大きさはさまざま。
■吹き抜けの上部につけて光を取り込むことに使ったりします。
■吹き抜けで窓を開けたい場合は、縦すべり窓や横すべり窓の高所用のものを使います。開閉は電動やチェーンを使って行います。
■開閉しないのでもちろん気密性はバツグン。
④引違い窓
引違い窓(写真:YKK AP)
■2枚以上のガラス戸を横にスライドさせて開閉する窓です。一般的な住宅でよく使われるので、どの家庭にもひとつは必ずありますね。
■今まで紹介した窓に比べるとすき間が多く、気密性があまりよくない窓です。あまり多用すると建売住宅のような外観になってしまうので、意味のない引違い窓はNG。
■家の性能をどれだけ上げても、気密がよくない窓を使ってしまってはもったいないので、パッシブ住宅では普通避ける窓。
■三陽工務店でも、庭やバルコニーに出入りする場合以外は使わないようにしています。
⑤ルーバー窓
ルーバー窓(写真:YKK AP)
■横長のガラスが何枚も並んでいる窓です。
■以前はお風呂場でよく使われていた窓ですが、最近は使わなくなりました。理由は明確。すき間が多く、気密性が悪いからです。
④上げ下げ窓
上げ下げ窓(写真:YKK AP)
■ガラス戸を上下にスライドして開閉する窓です。
■上下とも動くタイプと片方だけが動くタイプがありますが、上下とも動くダブルハングタイプが一般的。
■縦すべり窓にしたほうが気密がよいので、最近はあまり使われなくなりました。
■隣家との距離が近くて縦すべり窓だと越境してしまう場合には上げ下げ窓を採用します。
⑥内倒し窓
内倒し窓(写真:YKK AP)
■窓の下側を軸として内側に倒すタイプの窓です。水回りによく使われます。
■外側に倒すタイプは外倒し窓。
⑦開き窓
開き窓(写真:YKK AP)
■欧米でよく使われる窓。
■外開きが一般的で一枚の片開きや2枚の両開きがあります。
■吹き抜けをもうけた住宅の吹き抜けに接した居室につける事により、エアコンの熱や冷気が居室内に届きやすくなります。
結論
バルコニーや外に出る以外は、横滑りと縦滑り、FIX窓だけでプランニングしましょう!
もちろん、万が一を考えた避難用の窓は引き違い窓で!
三陽工務店では、気密性能を大事にしながら最大限の風や光を利用するパッシブ設計をご提案しております。
是非ご相談にお越しください!