実は簡単&手間いらず? 今回は無垢床お手入れの “新事実” に迫ります!
混じり気のない天然木100%の木材(無垢材)を使用している無垢床は、長い歴史を重ねてきた “木” 本来が持つ自然の魅力や、1つとして同じ模様が存在しない豊かな表情、さらに体に優しく温もりのある質感や風合いで、一般的な合板タイプの複合(複層)フローリング材とは一線を画す大きな魅力にあふれています。また、「経年変化により美しさを増す 、素材としての味わい深さがある」、「熱伝導率が穏やかで “断熱効果” がある」、「快適な湿度に貢献する “調湿効果” がある」、「接着剤やファイバー樹脂などの化学物質を使用しない、あるいはごく少量のみ限定的に使用しているだけなので、ホルムアルデヒド等の有害物質を発生せず体に優しい」「床材としての寿命が非常に長い」という多くのメリットがありました。
とはいえ、【無垢材=デリケートで扱いにくい素材】というイメージが定着してしまっているために、「掃除機かけても大丈夫?」、「傷や凹みが付きやすそうで心配;;」、「定期的なワックスがけとか日々のお手入れが大変そう・・・」など、多彩な不安要素を抱いている方が多いのもまた事実。というワケで床材特集企画のラストを飾る今回は、無垢床のお手入れ術にズームイン! 上質な無垢床材として不動の人気を誇る『ピノアース』をリリースする株式会社ウッドワン 横浜営業所 チームリーダーのHさんにもお手伝いいただき、気になる日々のお掃除やお手入れ術のイロハを徹底解説。実際に無垢床を愛用しているご家族のご意見も加味しながら、無垢床お手入れの “新事実” にズバッと迫ります!
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無垢床に関する素朴な質問:無垢床のお掃除は大変なの?
天然木100%の木材(無垢材)を使用している無垢床は、 “木” 本来が持つ自然の魅力や豊かな表情、さらに体に優しく温もりのある風合いで人気を博する高級床材です。しかしながら素材そのものが天然の無垢材ゆえに、一般的な複合(複層)フローリング材と比べて「お掃除」や「お手入れ」の面でネガティブなイメージを抱く方が多いのもまた事実・・・。というワケで、さっそく【日常のお掃除】について、株式会社ウッドワン 横浜営業所 チームリーダーのHさん(以下:H氏)に聞いてみましょう!
◆質問1:「Hさん、普通の床と同じような感覚で、無垢床に対して無造作に掃除機をかけちゃったりしても大丈夫なんですか?」
◆H氏:「まったく問題ございません。デリケートなイメージがついてしまっている無垢床ですが、天然木だからと特に意識する事なく、安心して掃除機をお使いいただいて構いませんよ♪ また、同様にカラ拭きを始め、固めに絞ったタオルや雑巾での水拭きも可能ですし、市販のフローリング用ワイパー(ロングタイプの床用モップ)も使いやすくて便利ですよね! 確かに一般的なフローリング材と比較すると手触りの良さや風合いの美しさから “特別な価値のある素材” として認識され、同時にお掃除やお手入れの面で必要以上にご心配なさっている方もたくさんいらっしゃいます。しかし・・・、ご安心ください!! 日々のお掃除に関しては、「無垢床だから気を遣わなきゃ!」といったマイナス要素は、いっさいないと断言できます。
貴重な無垢材とはいえ “床” として扱う事を前提に切り出しから適切な加工までを一貫して行っておりますから、他の床材と同様な感覚で、安心して普段通りのお掃除をなさっていただいて大丈夫です。ちなみに弊社の無垢床『ピノアース』でしたら、“自然塗料塗装” よりは “レギュラー塗料塗装” を施した製品の方が耐傷性が高いです。どうしても小傷の発生を気になされる方でしたら、そのような基準で無垢床のタイプをセレクトされてみてはいかがでしょうか。
無垢床に関する素朴な質問:定期的な “お手入れ” は必要なのか?
日々のお掃除の他にも、【定期的なお手入れ】が必要だとされている無垢床。ワックスがけを始め、果たして定期的なお手入れやメンテナンスは必要なのか・・・。この部分についても、Hさんにしっかり聞いてみました!
◆質問2:「多くの方が “無垢床=定期的なお手入れやメンテナンスが必要” と思っておられるようですが、実際にはどうなんでしょうか?」
◆H氏:「弊社のホームページやカタログ上では “半年に1回程度の定期的なワックスがけ” を推奨させていただいておりますが、実はお手入れに関しましては、ご愛用者様によって様々な見解が見受けられます。ワックス特有の艶を好まれるお客様もおりますし、人工的な艶味よりも “木” 本来の持つ自然な艶や深みを重視される方もおられます。特にオーガニックな『自然塗料塗装』や『ナチュラルオイルフィニッシュ』の無垢床をご愛用されているお客様に関しましては、 “まったくワックスがけをせずに経年美化を楽しんでいる” という方も多くいらっしゃいます。ちなみに経年美化とは、木の細胞内に含まれている樹脂成分が時間の経過と共に表面に浮き出てくる天然のワックス効果。これにより、時が経つにつれて艶やかな美しい飴色の木肌が楽しめるようになるワケですね♪
従いまして、【基本的には半年に1回程度のワックスがけがお勧めではございますが、年に1回、または2〜3年に1回のワックスがけでも構いません】というのが、私なりの結論ですね。なお、“自然塗料塗装” や “ナチュラルオイルフィニッシュ” の無垢床の場合は弊社でも専用のクレンジング材やワックスをリリースしておりますので、《ウッドワンパーツショップ(https://www.woodone-onlineservice.com/)》からぜひお求め下さい。また、レギュラー塗装が施された無垢材の場合はリンレイさんの “ハイテクフローリングコート 艶消し” がお勧めとなります。いずれにせよ、無垢床に対するワックスがけは半年に1回〜まったく行わないという方まで人それぞれ。無垢床ご愛用者様の負担要素は、限りなく低いと思いますよ☆
無垢床に関する素朴な質問:キズや凹みが付いたらどうするべき?
硬度の高い複合(複層)フローリング材に比べ、どうしてもキズや凹みに弱い無垢(単層)フローリングの無垢床。育ち盛りの元気なお子様がいらっしゃるご家庭では、特に心配な部分ですよね。というワケで、株式会社ウッドワン 横浜営業所 チームリーダーのHさんにお伺いする最後の質問は、【キズや凹みの対処法】について。ではでは、さっそくお聞きいたしましょう!
◆質問3:「無垢床はキズや凹みに弱いというのは本当ですか? もしキズや凹みがついてしまったら、どうすればいいのでしょうか?」
◆H氏:「硬質で冷ややかな一般的なフローリング材と比較すれば、確かに表面高度が低くよりソフトな素材である無垢床。しかし、だからこそ人が触れて『心地いい♪』と感じる “自然なぬくもりや風合い” が生まれるんです。例えば素足で床に立った時、一般的なフローリング材でしたら硬さや冷たさが足の裏から伝わってきます。では、無垢床の場合はどうでしょう。まるで自身の体重を優しく支えてくれているかのような、無垢材ならではのぬくもりや安心感を覚えるハズです。これは極論ではありますが、人間もやっぱり動物の一種。ですから、人工的な硬い床より自然の木を使用した無垢床の方が『居心地がいい♪』と本能的に感じるんでしょうね! おっと、話は長くなってしまいましたが、キズや凹みも年数が経過すれば “ご家族が共に過ごしてきた良い思い出” になります。まずは、些細なキズや凹みに対してあまり神経質になりすぎない大らかさが大切だと私は思いますね。
さて、では本題の【キズや凹みの対処法】に関してですが、小さなキズや凹みなどは床材補修専用のクレヨン等を用いてフォローすることが可能です。しかし、パテを用いて大掛かりな修繕を行うなどといったケースはあまりお勧めできません。無垢床に施されている塗料の質が必ずしもパテの材質にマッチングするとは限りませんし、パテの上から塗布する塗料に関しても、修繕前とまったく同じ色味や風合いを醸し出せるとは思えないからです。「ではどうすればいいのか?」となるワケですが、例えば “ご家庭にあるスチームアイロンと濡らしたタオル” を用いてキズや凹みをお手軽に補修する方法を覚えておくと良いかもしれません。なお、アイロンを用いた補修術の手順は以下の通りです。ちなみにこの方法はYouTubeなどでも多数掲載されておりますので、興味のある方は「無垢床 補修 アイロン」などとキーワードを入れて検索してみて下さいね!
《スチームアイロンを活用した無垢床の補修術》
①キズや凹みが生じた無垢床の表面に霧吹き等で水を吹き、しばらく放置して木の組織に水分を十分含ませる。
②水気を含ませたタオルを無垢床の表面に置き、上からスチームアイロンを当てる。
③1〜2分おきにタオルを剥がして無垢床表面の状態を確認し、キズや凹みが目立たなくなれば作業終了!
※蒸気の熱と豊富な水分で木の細胞組織そのものを膨張させ、キズや凹みを目立たなくする仕組みです
※アイロンの当てすぎによる表面の焦げや変色等には十分にご注意下さい
スチームアイロン+濡れタオルで補修する裏ワザも注目☆
実際に無垢床をご愛用されているお客様の生声に注目!
お次は実際に無垢床を愛用されている、お客様の生声をチェック! 日々のお掃除やお手入れの状況も踏まえて、無垢床の魅力を語っていただきました☆
◆A様(築2年):「家を建てる前に三陽工務店さんの “お住まい拝見(OB様宅訪問)企画” に参加させてもらって、その時に伺ったお宅で無垢床の心地良さに惚れちゃいましたね。で、実際に我が家のリビングと寝室と子供部屋を無垢床にしたんですが、子供なんかは1年中ほとんど素足で過ごせているくらい快適で、本当に無垢床を選んで正解でしたよ。ちなみに掃除についてはヨメさんが普通に掃除機をかけるくらいですかね。さすがに醤油をこぼしちゃった時はアセってスグに拭きましたが、その時も絞った濡れ雑巾で水拭きする程度で問題なく落ちましたし、変なシミも残りませんでしたね。無垢材と聞いて最初は何をするにも緊張しましたが、今は逆に “何もしていない” というのが現状です。まぁ掃除はしますけど、基本的にノーメンテですね♪」
◆B様(築3年):「2階のリビングを無垢床にしていますが、居心地は本当にいいですね! ちなみにウチの場合は掃除機やフローリングワイパーでお掃除していますが、今や無垢床がデリケートな素材だなんてすっかり忘れちゃってるくらい、ガンガン掃除機をかけちゃってますよ♪ けど、やっぱり新築当初はそれなりに気を遣ってましたし、半艶の床用ワックスなんかも試してみました。でも、ワックスのわざとらしい艶が逆に安っぽく思えてきちゃって、休みの日にダンナさんに頼んで全部キレイに拭き取ってもらいました(笑)。無垢床といっても表面に何の処理も施していない “素の板” というワケではないですから、最初から深みのある艶があります。で、今はもう3年経ちますけど、現状ノーワックス状態でも艶やかなので、正直もうワックスかけなくてもいいかなって・・・。参考になるか分かりませんが、ピノアースの場合は本当にお手入れいらずな感じでいいですよ☆」
◆C様(築3年):「お掃除に関しては基本的に掃除機オンリーですが、年に1度、暮れの大掃除の時に家族みんなでワックスがけしてますね。比較的広いリビングなんですが、TVやテーブル、ソファなんかを動かして、YouTubeの動画を参考にしながらみんなでワックスがけ&乾いたら磨き上げ作業。メーカーのホームページでは半年に1度のペースがワックスがけの推奨タイミングらしいんですが、引っ越しが終わってからの半年くらいはアッという間に経っちゃって、ウチの場合は最初から年イチのペースに。でも、無垢床の美しさはちゃんと保たれていますし、年に1度のイベントだと考えれば楽しく作業できますので問題ありません♪ むしろ、それ以上の魅力が無垢床にはありますね!」
〜まとめのお話〜
一般的な複合(複層)フローリング材とは異なり、ホルムアルデヒドなどの有害物質を発生しない無垢床は、ご家族みんなで健康的な生活を送るうえでは正にマストな床材と言えます。しかも、天然素材ならではの優しく温もりのある風合いに、お部屋の中の快適さを向上させる優れた “調湿作用” や “断熱効果” など、メリットを挙げればキリがないほどです。また、お掃除やお手入れ時に関する不安要素だって、「実はそれほど心配する必要はなかった♪」という事がよく分かりました。
無垢床のキズや凹みはご家族が幸せに過ごしてきた歴史が刻まれた、いわゆる家の年輪のようなもの。そう考えてしまえば導入しやすいでしょうし、価格は複合(複層)フローリング材と比べれば高めですが、それだけの価値が無垢床には十分にあります。ですので、ご家族みんなでくつろぐリビングや、ご夫婦の寝室、お子様の子供部屋など、場所を絞って無垢床の導入をご検討されてみてはいかがでしょうか。無垢床・・・本当にお勧めです♪
◎参考ホームページ&取材協力/ウッドワン
https://www.woodone.co.jp/
三陽工務店の公式HPはこちら