注文住宅|知っておこう!地鎮祭って何?
家を建てる工事に入る前に行う「地鎮祭」
具体的に何をするものなのか?
必要なお金についてと儀式の流れについてご紹介します。
地鎮祭とは
地鎮祭は家の建築工事が始まる前のイベントです。
土地を守る神様にその土地を使用する許しを請い、工事の安全を祈願する儀式として昔から行われてきました。
家を建てる土地の四隅に青竹を立て、しめ縄で囲んで祭場をつくり、施主や工事関係者が参列して行います。
地鎮祭の主催は建築会社ですが、地鎮祭を行わないという選択をする施主もいます。神主を招いて行うのが一般的ですが、施主が塩をまくだけで済ませるといったように簡易なスタイルで行うケースもあります。
開催のタイミングは?
工事が始まる前で建築における縁起のいい日に執り行うのが一般的です。
冠婚葬祭などの場合は六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)を参考に日取りを決めることが多いですが、建築の場合は十二直という暦注を元に選定した建築吉日(建、満、平、定、成、開)から日取りを決めます。大安であっても、十二直の三隣亡(凶日)に当たる日などは避けた方がいいなど、独特の慣例がありますので、希望の日程がある人などは、前もって早めに神主や建築会社の担当者と打ち合わせをしておきましょう。
服装は?
服装は普段着でO Kですが、やはりフォーマルな格好で参加される方も多いです。
必要なもの
<お供え物一式>
日本酒(一升)1本または2本締め(「奉献 施主名」と記入した結びきりののし紙を巻く)
※酒屋さんで「地鎮祭用のお酒」と注文
- 米(一合)
- 塩・水(一合)
- 魚(鯛または鰹節・するめ・昆布など)
- 野菜(大根・人参・レンコン・菜物など)
- 果物(季節の物)
<儀式に必要なもの>
- 笹竹
- しめ縄
- 榊
- 半紙
- 砂(一袋)
- クワ、スコップ
<それ以外>
湯のみまたは紙コップ(人数分)儀式の後半に、お神酒を全員で戴く
お金
神主さんへのお礼
初穂料(紅白の水引に「御神饌料」または「御初穂料」と記入。2万円~5万円)
お車代(白い封筒に「お車代」。5千円~1万円)
祝儀(5千円/人)
設計士・会社代表者・棟梁などが出席した場合は、「お祝い」または「内祝い」として渡しますが、絶対必要という訳ではありません。
※お供え物や儀式に必要なものは工務店・建築会社や神主さんが用意してくれる場合があります。お酒やお礼などのお金類は施主が準備することが基本。どこまで用意しなくてはならないかは、工務店・建築会社に確認しましょう。
ながれ
- お祓いをして参列者やお供え物を清める
- 神様をお迎えし、お供え物を差し上げる
- 土地の神様に奉告、工事の安全、家の繁栄を祈願する
- 設計者がカマ、施主がクワ、施工者がスキの順で盛砂を作業するしぐさを3度行う
- お供え物を下げ、神様にお帰り頂く
- お供えしたお神酒などのお下がりを皆で戴く
※お供え物は施主が持ち帰ります
地鎮祭が終わったら、近所の家に挨拶回りをします。これから工事に入るので、工事の音などで迷惑をかけることがあるかもしれません。という了解を得ます。手土産品として1000~3000円程度の菓子折りをお持ちになる方も多いです。(「御挨拶」の蝶結びののしをつけます)
挨拶に行く範囲は、「向こう3軒両隣」が最低限。お向かいの家とその両隣、自分の家の両隣はご挨拶に伺います。
地鎮祭は、やるかやらないかは施主の意思です。
地鎮祭は必ずやらなくてはならないものではありません。
最近では雨天時は、神社で遠隔祈祷を選択するケースも増えています。
悩んだ場合は建築会社に相談してみましょう。
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